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フィッシャー方式

 大会の持ち時間を調べていてフィッシャー方式というものを知りました。名前は知っていましたが、やったことがなかったので、どういう特徴があるのか詳しいことはわかりませんでした。
 このフィッシャー方式は持ち時間にプラスして一手指すごとに10秒とか一定の秒数が加算されていく方式です。チェスやシャンチーの大会では用いられているようです。ただ、ネットで調べた限りでは将棋の大会では活用されていないように思います。
 Yahoo将棋ではこの方式で対戦できるので、持ち時間10分加算10秒でやってみました。ちなみにYahoo将棋では持ち時間を自分で設定することが可能です。

 実際にやってみての感想は、序盤は持ち時間があるので余裕があります。序盤を早ざしでいくと、持ち時間を増やすことができる半面、時間を稼ごうと必要以上に早指しになる危険性はあります。中盤以降、長考したり、手数が長くなって持ち時間を使い切るといきなり実質10秒将棋に突入するので、その緩急にとまどってしまいます。10秒将棋に慣れていないと、とても指せるものではありません。これが加算時間20秒程度であれば、時間を効率的に使うことができるかもしれません

 秒読み30秒の大会において、計算上は加算時間を30秒未満にすれば、長手数になった場合、対局時間を短縮できると思います。スイス式に限らず、長手数の将棋が一局でもあると全体の進行に影響が出てきます。長手数の将棋でも対局時間を短くできるフィッシャー方式は大会運営において有効ではないかと思います。
 

通常の持ち時間方式
持ち時間15分 秒読み30秒 
(持ち時間内に60手まで進み、秒読みを平均24秒で指した場合)

手数   所要時間
100手  46分
120手  54分
140手  62分
160手  70分
180手  78分
200手  86分

一般の大会では120手で1時間弱ぐらいが平均でしょうか。200手になると進行が30分遅れることになります。

フィッシャー方式
持ち時間12分 加算時間15秒
100手  49分(+3)
120手  54分(±0)
140手  59分(-3)
160手  64分(-6)
180手  69分(-9)
200手  74分(-12)

この方式だと200手の場合、通常のやり方より12分時間を短縮することができます。加算時間をより短くすればより対局時間を短縮できます。ただ、加算時間を10秒未満にすれば、秒読み時間が短すぎるとクレームがでることは間違いないでしょう。
 フィッシャー方式は、加算時間を通常の秒読み時間より短くすれば、長手数の将棋に辛く、短手数の将棋に優しいと言えます。 逆に加算時間を長くすると長手数の将棋に優しいということにもなります。
 フィッシャー方式は持ち時間と加算時間の組み合わせが幾通りもあるので、どれがベストな解なのかやってみないとわからない部分もあります。1局を1時間弱で終えるために、どのうような時間配分が最適なのか知りたいところです。

 将棋の大会でもスイス式+フィッシャー方式の大会があってもいいように思います。シャンチーの日本選手権ではこの方式で行われているようです。
 南部場所の高段者戦とチャンピオン戦でできるかどうか検討してみたいと思います。

(例)
高段者戦  (予想対局時間 54分)
 従来    持ち時間15分 秒読み  30秒 
 フィッシャー  持ち時間 9分  加算時間18秒

チャンピオン戦 (予想対局時間 86分)
  従来    持ち時間25分 秒読み  40秒
  フィッシャー  持ち時間19分 加算時間24秒 

 ちなみに、フィッシャー方式を採用するためには「ザ・名人戦DIT-40」が必要で、それをそろえることが一番のネックでしょうか。幸いにも八戸支部後援の大会では用意できるので、この時計の機能を使っていろいろ試してみる価値はありそうです。


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コメント

弘前在住のシャンチー日本代表から、補足です。
全日本選手権をはじめ、シャンチー協会主催の公式戦は、全てフィッシャーモードで行われております。こうなったのはなぜかというと、世界選手権にこの方式が導入された(60分・30秒加算)ためです。実際この方式で指していて思うのは、自分の時間が増える分、やりようによって時間攻めが良くも悪くもかなり強力になってしまう、ということ。で、将棋に最適な時間設定、ということですが、加算が10秒ではシャンチーでもやはりきつい。10分・20秒加算だと、120手の将棋なら1時間以内に収まる、ということになります。

 経験者の意見をいただき、ありがとうございます。
やはり、どの方式でも一長一短というところでしょうか。フィッシャーモードは終盤でもこれまでよりも時間の使い方に自由度があるので、大会でも試してみる価値はあるのかなと思います。10分・20秒加算がどのようなものなのかテストしてみたいと思います。

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