他県の大会
山形の掲示板に山形県将棋選手権の経過が載っています。重みのある大会なのでしょうが、さすが山形県だと思う点が何点かありました。
まず16人が二日制で行う贅沢さ。持ち時間も相当長いのではないかと思います。そこにテレビ中継が入る認知度の高さも見逃せません。そして、対戦方法は一般的な予選リーグ戦と決勝トーナメントの組合せですが、予選は竜王戦方式で同リーグでの再戦を避けています。そして、決勝トーナメントはくじ引きではなく、ワールドカップのようにあらかじめ決まっています。ここでも再戦を避けるようになっており、かつニ連勝者同士の対戦が組まれないようになっています。要はくじ運を極力失くす配慮がなされています。
全ての点で参考になる山形県の運営ですが、こういった点でも抜かりがないと思います。
一方、秋田魁新聞のHPに興味深い記事がありました。
小学5年生が全県大会の地区予選を突破したとのこと。いろいろ驚いたわけですが、まずは、小学生の地区予選突破がニュースになるのかと思いました。学生に席巻されている青森県からすれば、意外に思えました。ただ、冷静に考えてみると小学五年で三段格となれば県内でも数えるほどで、学生のあまりの活躍に私の感覚が麻痺してしまっているようです。
それから本戦参加者が64名もいます。予選を含めればどれだけの参加者があるのでしょうか。その64名が二日制で行う大会というのは圧巻だろうなと思います。そこに懇親会・宿泊もつくのか気になるところではありますが。
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実は私もこの全県将棋大会の歴代優勝者なので、そのときの経験から述べてみたいと思います。
確かに青森県の人の目からみれば、小学5年生が地区大会を突破したのが特筆されるのは意外に感じるかもしれません。
この大会は優勝もしくは準優勝しない限り、翌年は地区大会から出直しです。その地区大会は、伊藤君が通過した秋田市内の予選の場合、4~5人の総当りリーグ戦で1位になった人だけが県大会に出場できます。そのとき、前回県大会に出場した選手が同じリーグに入らないように振り分けられます。
秋田県の場合、県のトップクラスが秋田市に集中しているので、秋田市の予選を突破するのは想像以上に大変です。青森県のレベルに置き換えると、4人1組の予選リーグに必ず北畠さんや横山さん、俊介君のような実力者がいて、その中で確実に全勝しないといけないわけです。そういう状況を勝ち上がったということで話題になったのだと思います。お分かりいただけたでしょうか?
投稿: 田村純也 | 2009.05.18 03:23
田村さん貴重なお話ありがとうございます。県内の状況しか知らないので、大変参考になります。秋田市は地区予選ですら40人もの参加者があり、また、昨年の団体戦の参加者数も200人以上あり、大人の層が厚いように思われます。一度秋田の大会を除いてみたいものです。ちなみに私も秋田市の手形に数年住んでました。そのときに駅前道場に通ってればと残念に思います。
投稿: nori | 2009.05.18 08:38