平成20年8月6・7日 群馬県
男子団体戦
青森高校(工藤俊介、船橋隆一、佐々木将志)
予選 1回戦 青森○3-0●秋田
2回戦 青森○2-1●鈴鹿高専
3回戦 青森○3-0●上宮
4回戦 青森○2-1●東海
本戦 1回戦 青森○2-1●上宮
2回戦 青森○2-1●浦和
準決勝 青森○2-1●麻布
決勝 青森●1-2○岩手
岩手高校(岩泉毅、中川慧梧、澤口諒允)
予選 1回戦 岩手○3-0●山形東
2回戦 岩手○3-0●麻布
3回戦 岩手○3-0●浦和
4回戦 岩手○2-1●灘 予選1位通過(3勝以上15チームが本戦進出)
本戦 1回戦 シード
2回戦 岩手○3-0●広島学院
準決勝 岩手○2-1●灘
決勝 岩手○2-1●青森
青森掲示板より転載
高校選手権雑感 投稿者:船橋隆一
投稿日:2008年 8月 7日(木)21時46分5秒 返信・引用
まず最初に、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
「岩手高校さえたたけば」という戦前の予想が大甘だったことを痛感しました。 やはり全国の舞台は厳しかったです。
それでも上手く勝ち星を組み合わせて決勝に進出、最初に将志が勝ってあと一勝というところまで追い詰めたのですが、最後はやはり中川・岩泉に討ち取られてしまいました…
もしかしたら世間一般的には頑張ったっていう評価かもしれませんが、個人的な感想としては悔しさで一杯で、これを打ちながら泣きそうになってます。 もっと真面目に将棋に対して取り組んでおけばよかったです。
さて、自分の高校大会は今月末の高校竜王で最後です。 今度は悔いのない将棋を指せるようにあと約20日間頑張ります!
高校選手権に想う1 投稿者:実力制初代ボンビー
投稿日:2008年 8月 8日(金)19時09分5秒 返信・引用
8月6日、夜、俊介から電話があった。
高校選手権の結果であることは容易に想像できるが、かかってきた時間が時間だけに「二日目(準決勝)まで残れなかったのかなー。」と少しどきどきしながら電話にでる。
S「Bさん、俊介です。」
B「おう、どうした?」
S「準決勝まで残りました。」
B「そっかー、すごいね、2年連続準決勝進出はたいしたもんだ。頑張ったなー。」
S「はい、何とか。」
B「明日の組み合わせは?」
S「こっちの山は、青森高校と麻布高校、もう一つの山は岩手高校と灘高校です。」
B「超いいカードだね。でも岩手高校を気にせず、目の前の相手に全力で戦えよ。」
S「はい、頑張ります!」
この時点で私はしびれていた。そして、将棋の神様に感謝した。
高校選手権に想う2 投稿者:実力制初代ボンビー
投稿日:2008年 8月 8日(金)19時19分44秒 返信・引用
戦前、岩手高校が強いのは重々承知していた。今年の東北六県大会の個人戦優勝者が二人もいて、もう一人がその二人を破っての岩手県高校竜王となれば、隙などあるはずがない。高校生としてはおそらく過去最強レベルの3人で、普通に考えれば大本命である。
ただ、あくまでも東北地区の話なので、全国的には同レベルのチームも必ず1つ、2つはある。
果たして、青森高校はどうか?
高校選手権の県代表を決める前から、岩手高校を多分に意識している発言が多かった。昨年度準優勝の悔しさは当人達でしかわからない。最後の年となる船隆が特に力がはいるのもむべなるかなである。
今年の山形での東北六県大会で岩手高校の二人を改めて観戦した。本格派で手厚く、かなり強い二人である。話す機会があり、「青森高校、強いですよねー。」と言われたが、「いやいや青森高校はお笑い系が入っているから。岩手高校は厚いでしょ。」岩手高校も意識してるんだなー、と思った次第。
既に両者とも全国大会を戦っているかのようであり、若さと勢いを感じた。
高校選手権に想う3 投稿者:実力制初代ボンビー
投稿日:2008年 8月 8日(金)19時25分10秒 返信・引用
将棋の良いところの一つは、結果がはっきりしていて、潔いところである。
勝ち負けは全て自己責任である。ただ、団体戦だと趣が違い、チームの仲間がそこにいる。
青森高校は、3人とも小さい頃から奈良岡さんの元で同じく修行しており、一番の武器がチームワークと信頼関係だ。その点は岩手高校よりは勝っていると思っていた。本戦から決勝までが全て2勝1敗という戦いぶりもそうだし、また、決勝であげた1勝が、船隆でもなく、俊介でもなく、正志というのもそういったことからではないか。
全国大会前の予想していた結果として、
一番良いのはもちろん、
「① 優勝」、次が「② 二日目(準決勝)残る」、「③ ①、②以外(二日目に残れず)は同じ」と思っていた。
そして、いずれの場合でも、「岩手高校と対戦してほしい、願わくは決勝戦で」と。両チームとも当たりたくはないが、当たらないで勝っても、と思っているはずだから。
願いは最高の形でかない、結果は既報のとおり岩手高校に幸いした。
一般論として、2年連続全国準優勝はすごい記録だと思う。アマ名人戦で2年連続準優勝した方が記憶に残っているが、それ以外で全国大会2回連続準優勝は記憶にない。ひょっとしたら1回優勝するより難しいのでは、と思うくらいだ。
評価は基本的に自分自身がするものであり、2位で満足する人もいれば、優勝しても納得しない人もいる。
結果については、3人それぞれが、判断、反省すればよいこととである。
確かに本当に残念だが、私的には「偉業」の一言。堂々と胸をはればよい。
俊介からの最初の電話で、3人が精一杯戦っている姿を想像し、感傷的になってしまった。
勝ち負けと同様、大切な仲間と過ごした夏の二日間を忘れないでほしい。そして、将棋に限らず、その結果を次のステージで活かすことが100倍大事なのだから。
ps:偉そうで本当にすいません。つい力が入ってしまいました。
青森掲示板より転載終了
岩手掲示板より転載
ありがとうございます 投稿者:岩手高校
投稿日:2008年 8月 8日(金)19時50分30秒 返信・引用
結果報告遅くなりました。
おかげさまで優勝できました。ありがとうございました。
団体戦
予選
1回戦 岩手3-0山形東
2回戦 岩手3-0麻布
3回戦 岩手3-0浦和
4回戦 岩手2-1灘(岩泉、中川勝ち)
準々決勝 岩手3-0広島学院
準決勝 岩手2-1灘(中川、澤口勝ち)
決 勝 岩手2-1青森(岩泉、中川勝ち)
大会前から灘、青森、麻布をマークしていました。(準決勝進出4連複は見事的中!)とくにも灘高をもっとも警戒していました。東大破っての2位で話題になったあのキリン杯で、灘は5位(プレーオフ次点)にランクインしていました。まさか今回2度も対戦するなんて・・・。
準決勝の灘戦は、先鋒と大将の星が入れ替わりました。岩泉君が落としても、1年生2人がカバーする。まさに団体戦の醍醐味です。
決勝の青森戦は、先鋒が落として追いつめられましたが、中川君が得意の受けまくりから優勢を築き1勝1敗。
大将戦は千日手指し直し。2回目は抽選で勝敗を決めるって審判から念押しが入る。
(決勝だけは抽選やめてほしい。勝っても負けても後腐れが残る。10分切れ負けでいいから、白黒ハッキリさせてくれと言いたい・・・)
指し直し局で先手番になった岩泉君が、うまい攻めと受けで入玉ラインを形成し、強烈な終盤力をもつ俊介君も指し切り模様になり投了。日本一決定の瞬間でした。
なんと岩泉君は、すでに終局していた澤口君、中川君が大将戦を観に来ないから、先鋒、副将で2勝して優勝確定していて自分の対局は関係ないと思っていた!オ~怖っ。
(確かにギャラリーも1勝1敗の雰囲気じゃない。実は、大将戦だけスクリーンに中継されていて、澤口、中川ほか応援団もそっちを見ていた)
あとで岩泉君がビックリしたことは言うまでもなく・・・
結果的にマークしていた灘、麻布、青森と4回も対戦するハードな組み合わせでした。
帰りの車は選手全員グッタリ。とくに岩泉君は都市対抗から連戦で久しぶりに帰宅。
今度は明後日、大阪の高校王将戦へ向かいます。
最高の夏休みでした。ありがとうございました。
岩手掲示板より転載終了
青森高校が昨年に続き、準優勝となりました。そして、岩手高校が見事優勝しました。おめでとうございます。北東北勢が決勝で相対するという夢のような展開で、まさに両校に優勝してほしいという状況でした。岩手高校は予選でも鬼ブロックを勝ちぬき、堂々たる勝ちぶりでした。青森高校は2勝1敗が多く、きわどい勝負をものにしてきたと思います。よく決勝まで勝ち進んだと思います。優勝できずに残念な部分はあるかと思いますが、胸を張って帰ってきてほしいと思います。
両校が全国一を賭けて決勝を戦ったことは、両県将棋界にとってこれまでの集大成の一つではないでしょうか。これが、個人戦ではなく団体戦であるところに、より価値が有ると思います。個人的には非常に感慨深いものがあります。彼らがまだ小学生のころ段位獲得戦等で対戦したことが懐かしくもあり、そして、彼らの成長を本当にうれしく思います。同様に彼らの活躍を喜んでいる方も多いでしょう。
最後に、改めておめでとう。そして、これからも将棋・勉強両面で頑張ってほしいと思います。
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